【高嶺の花】第3話 感想
【高嶺の花】第3話レビュー、感想
ついに二人が接近です。
主人公二人はもちろんですが、ももの妹と新進気鋭の若手華道家も急接近です。
ここまで来て、やはり視聴者には賛否両論というか、否定的な意見が多く見受けられますね。
確かに、否定的な意見を読んでみると共感できる部分もあるのですが、そもそもドラマの見方や解釈が大きく違うことに驚かされました。
今ではヒット作というものはなかなか生まれません。それは、視聴者側の求めているものが多岐にわたっているからでしょう。
私がドラマや映画を見るときに行っているのは
見方をその作品に合わせるということです。
第3話はそれがさらに大きく出てしまった印象です。
感情の動きや言動の数々が視聴者には伝わりづらい部分が多く感じました。
比較的最初から、メタ的要素があまりないドラマです。視聴者に解釈をゆだねる手法でしょうね。それがかえって多くの疑問と批判を呼んでしまったのではないでしょうか。
いまだによくわからない自転車少年とのラインのやり取りや、妹の思いや感情。さらにはぷーさんの気持ちもいったいどこにあるのか・・・。
比較的緩やかに進んでいるストーリーかと思いきや、話数の関係もあるのでしょうか いきなりハイスピード展開に持っていくところもあり、こういった落差を楽しむことは残念ながらできませんでした。
しかし、キャラクター達の心情や、言動には面白みを感じます。
もちろん、感情を表現するには役者さんの演技力というのが必要になるはずですが、うまくセリフなどでカバーされているように感じられました。
第3話ではこれからいろいろな物事が展開されていくための準備段階がすこしずつ形になってきたなという印象です。
主人公二人の恋模様、親の思惑、妹の黒い感情、若手華道家の野心、そして、自転車少年に、元婚約者。
この段階で十分に厚みはでていると思います。しかし、これらをどううまく見せてくれるのか、監督や制作サイドの手腕が問われるところなのではないでしょうか。
どの部分を深く掘り下げ、どの部分に厚みを持たせ、どの部分に意味を持たせるのか。
とても楽しみではあります。
さて、今回印象に残ったセリフですが、残念ながらありませんでした。
全体的にセリフが全部狙っているように思えたために、すべてが心に残らなかったということです。
記憶に残っているものはあるのですが、作りすぎているために残っている。
これは、正直なところ残念です。
今回はどんな名言が来るのだろうという期待を胸に見ている視聴者は、落胆したのではないでしょうか。
次回はどんな名言が来るか、もしくはもう名言はあきらめて全体のセリフを記憶に刻んでいくスタイルなのか次回を待ちたいと思います。