【高嶺の花】第4話感想
【高嶺の花】第4話 感想
今回もテンポが乱れてますね。
奥が深いのか深くないのか‘’凡人”にはわかりません。
芸術面を意識されているのかいないのか、そういった部分は多くの視聴者を悩ませる部分なのではないでしょうか。
自転車少年は抽象的な表現方法として使っているのには驚かされました。
そして、いきなりのタイトル回収。
この段階まではなんとなくついていけてたのですが、この後は何を楽しみにしたらよいのだろうかと悩まされました。
というのも、あと2つくらいの展開と顛末で、まとめがあって終わりだろうと見えてしまったのです。
ハッピーエンドとバッドエンドの2つのエンディングが用意されていて、もうこれを道筋通りにたどっていると感じてしまいました。
ぷーさんがついにももの正体を知ってしまいましたけども、そこからの展開は正直に言ってしまうと、蛇足だなぁと思いますね。
こんな風に思わせてしまうのはほんとに残念。
強引ささえ伺えますが、ドラマを作るうえでエンディングを考えるとこの辺りで二人をくっつけておかないと進まないのだろうと予測できます。
素直にハッピーエンドに持っていかないようにすること、バットエンドだとしても、もう一波乱とささやかなほっこり部分を作ると仮定して逆算すると・・・。
ここで見るのを止めてしまう可能性が一気に上がってしまいます。
ただ、映像に映し出される色使いなどはとても興味深いです。
植物のきれいさはもちろん、人の思想観念を 白と黒 両極端に出しているのは面白さを感じます。
人は清き部分とどす黒い部分 両方持っていますけど、これをうまく分けてキャラクターを作っている。
うまくというのは、言葉ですね。
「憎め」「傷つけろ」とあからさまに使ってくるので、視聴者にはわかりやすいのではないでしょうか。
その狭間に立たされている妹がバランスを失っているさまは、滑稽です。
視聴者を置き去りにしているドラマではあるなぁという印象はぬぐえませんが、芸術系を扱うドラマにはありがちな気がします。
そういうものを念頭に置いてみるのは悪くない。
違ったところに目を向けて楽しむ見方もありですよ。
実際私がそうです。
やはり、石原さとみさんはきれいだなぁとか、御着物美しいなぁとか。
楽しみ方は視聴者にゆだねられていると思います。
つまりはドラマとしてのいい評価ではないです。
そして、今回の印象に残ったセリフですが
「されて嫌なことはしない」 です。
このセリフは、使いまわされている言葉ではありますが、
シンプル・ストレートでよかったです。
恋愛に限らずどこでも使えますよね。当たり前すぎて頭に残りやすい。
だからこそ、このドラマでは引き立った気がします。
このセリフは賛否わかれるでしょう。
ドラマの中では、もも の心をつかんだ言葉で使われていますが、ももの生い立ちを見ていると、当たり前すぎるセリフほど刺さるのでしょう。
それは人にとって当たり前の言葉ですが、それを実際行動に移している人はあまりいません。
当たり前だと思っていても、浮気とか相手が傷つくことしちゃいませんか?
個人的に残念なところが一つ。
金さん銀さんのシーンです。
グータッチはくすっとさせられましたが、あの面白い掛け合いはないのかと残念でした。