【レディ・ダ・ヴィンチの診断】感想
【メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断】感想
女医さんメインの連続ドラマ
2016年の連続ドラマです。
アマゾンプライムで配信されているものを鑑賞しました。
やはり、完結している作品を一気に見るのは爽快です。
そして、一気に見れる作品です。
よくある医療作品とは異なり、女性がメインということで母の子供への愛情という部分が描かれています。
医療作品でよくある 患者の様態が急変するシーンが多かったりと突っ込みどころは満載なのですが、それはドラマだからと受け流してください。
見てほしいところは医療ではないのです。
第1話を見たときは、正直あまりいい作品ではないかな?と思ったのですが、
そう思ったのも一瞬でした。
緩やかに始まり、そのあとはジェットコースターのように流れていく感覚です。
1話ごとのまとまりも良く、先の展開はにおわせつつも、気にならせていく。
謎な部分を一点に絞り、最後ではそれを解き、解決しているのは
連続ドラマとして一貫しているのでとても好印象でした。
そして、家族物の愛に共感できる人には胸をえぐられる様な感覚を覚えるでしょう。
私は第9話第10話で号泣でした。
全10話と少し短めの作品です。
女医たちのチームワークというよりも、主人公の魅力に視聴者も、ドラマの中のキャラクター達も引き込まれていくという作品となっています。
それぞれ好きなことをやっている女医たちですが、病気の本当の原因を突き止めて治したいという想いは、最初からそれぞれに持っているので、珍しい作品だとおもいました。
医療でチームものだと、それぞれバラバラで主人公によってまとまっていくというのを描くことが多いですが、この作品では、無理にそれをさせないあたりが良かったです。
シリアスにも、コミカルにもならないあたりは、つまらないと感じる方もいるかもしれません。
演出がとてもおもしろかった。
主人公が患者の病気の原因を探るとき 主人公の娘がヒントを与えるのですが、この演出は面白かったです。
この部分を魅力的に描いたことで、視聴者に違和感を持たせ先を考えさせることができているのだと思います。
だらだらと伸ばすこともせず、視聴者はすでに第1話で答えを知っているのです。
答えを先に知っていながらも、その過程や全体を最終回までに少しずつ出していくのは面白い手法でしょう。
そして、クライマックス
謎も全て解決し、主人公の選択を視聴者はみることになるのですが
とても胸が締め付けられます。
「正解がない」
ドラマの中のキャラクター達もそれをわかっているのです。
すこし特殊な医療ドラマになっていることで、思い描いていたドラマと違うと落胆する視聴者はいると思います。マストエンドですね。
とくに男性の方は見るのに苦労するかもしれません。
制作サイドは、女性をターゲットにしたのではないでしょうか?
連続ドラマということなので、一話ごと一週間のインターバルがあると見るのを止めてしまう人が多かったかもしれないですね。
ですが最後まで見れた方は良い評価を付けてくれている人が多かったと思います。
私もその一人ですね。これをTV放送の時に見ていたら、飽きてしまったかもしれません。
当時、気になってはいましたが、実際見るところまではいかなかったので。
1日がかりで全10話を鑑賞しましたが、3部作の映画を立て続けに見ていた印象です。大作ではありませんが。
そして、つまらないと感じることもあまりなかったので、総じて優秀な作品だったと私は思います。